日本繊維機械学会第68回年次大会概要

ごあいさつ

 日本繊維機械学会は昭和23年に創立以来,「繊維ならびに繊維機械に関する学術技術の進歩発展を図り,かつこれに関する工業の発展に資すること」を目的として諸活動を展開してまいりました.
 お蔭さまで,年次大会も第68回目を迎えます.本学会の年次大会の特色は,繊維機械を含む繊維・繊維製品がかかわる幅広い領域を網羅していること,製品紹介セッションにおける会員企業を中心とした活発な論議がなされていることにあります.今回も会員の皆様にとって有意義なものとなるよう,幅広い分野からの発表を募集します.
 今回の年次大会では,特別講演として企業の商品開発の戦略としての技術の価値,モノづくりにかかわる講演も予定しています.「Made in Japan」の製品に求められている付加価値を付与するための技術と経営について,皆様と一緒に考える場になればと考えています.
 喜成新会長は就任の挨拶で,繊維や繊維工学の高等教育機関が減少した我が国における技術者教育の必要性を述べるとともに,それを果たすために,本学会は人の交流を広げ,人を育てる場であると明言しています.年次大会は年に一度,全国の会員が一堂に介して,研究発表会,特別講演会,懇親会に参加し,学術的・技術的交流を深め,情報交換,意見交換をする最も良い機会と考えます.
 日本経済も少しずつではありますが,明るい兆しが見えてまいりましたし,2020年の東京オリンピックでは繊維にかかわる様々な開発が期待されるところです.このような背景も踏まえながら,皆様とともにさらに広い分野を巻き込んだ繊維業界の発展について語り合う場としたいと思います.また,35歳以下の若手発表者を対象とした日本繊維機械学会賞「学術奨励賞」,「ベストポスター発表賞」の審査もこの年次大会中に行われます.ベテランの研究者から,経験の少ない若手の方々まで,多くのみなさまにご発表いただきますことを心よりお待ちしています.

期日

平成27年6月5日(金),6日(土)

会場

大阪科学技術センター(〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4)
交通アクセスなどの詳細は こちら をご覧ください。

主催

一般社団法人日本繊維機械学会